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「サピエンス全史」著者インタビュー記事の感想 [Essey]

世界的ベストセラー「サピエンス全史」の筆者、ユヴァル・ノア・ハラリ博士(イスラエル人歴史学者)のインタビュー記事2つの読後感想

1.「人類の繁栄とは“虚構”の上にあるのです」 『サピエンス全史』著者ユヴァル・ノア・ハラリ大型インタビュー
https://courrier.jp/news/archives/63841/

2.“貨幣や宗教は虚構”「サピエンス全史」ユダヤ人著者が語ったこと。
https://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/sapiens-interview?utm_term=.uq2KJGA8a#.wlJ9kgj0z
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1.ヒトの最大の特長
 『人類は、地球の歴史上初めて「認知能力」と「言語」を獲得した。
 これが(ほかの生物に対しての)圧倒的な地位を築いた。』

(1)認知とメタ認知
 人間だけが獲得した「認知能力」には、知覚、判断、想像、推論、決定、記憶、言語理解力などがある。
 「人が人としてたり得る」要素であり、これが失われると「認知症」となる。
 最近では「メタ認知」能力がより重要視され、「メタ認知」能力は「仕事を成功させていくのに必須な能力」とされる。
 「メタ認知」能力とは「自分が周りからどう見えているか」「どう思われているか」「自分の発言がどういう影響を与えるのか」といった「自己客観視」できる能力。
 「現実の自分」を客観視している「もう1人の自分」という感覚。
 例えば「自分のキャパをオーバーする仕事まで引き受けてしまう人」は、メタ認知能力が低い。
 自分で「自分が処理できる仕事量を、客観視できていない」ということ。
 また「メタ認知」能力が低い人というのは、世の中は「自分の考えや意見と違う人ばかりだし、それで全然良い」という事実をうまく受け入れられず、自分の考えと違う意見が出る度に否定したくなる、攻撃したくなる。
(どんな意見があったっていいのに(笑))

(2)非認知能力
 「社会的な成功」のためには「非認知能力」こそ必要、という指摘もある。
 「非認知能力」とは、忍耐力・意欲・自信・協調性・粘り強さ・計画性・リーダーシップ、克服する力などで、幼児期の教育が重要と言われる。
 現在の学校教育の学力・成績は、重要度から言えば、せいぜい3番目以降である。
(成功した経営者の学歴に「中退」が多いのも、うなずけますね(笑))

*「メタ認知」的に、こんな長文、読む人いるのかな(笑)

2.農業革命
「農業革命によって、地主(経営者)と労働者が生まれ、搾取と支配階級が生まれた。」

 つまり、人類初の「不平等」が生まれた。
 搾取される奴隷や労働者は、当然、以前よりも不幸になり、支配階級は「より多く幸せを感じられる立場」「生活の質を急上昇できる立場」となった。
 新しく生まれた支配階級によって、貨幣経済による、より強固な資本主義体制が(自分たちに有利な勝手なルールで)築かれていった。
 それは「富の移転」を前提とした、「持つ者」と「持たざる者(取り上げられる者)」の支配体制である。
 ただし、労働者(の立場)から経営(統治)側へ、立場を逆転できる道は残されている。

3.貨幣・国・宗教という虚構
「国や宗教は虚構に過ぎないのに、虚構に振り回される人が多い。」

 そんな虚構のために、殺し合いをするぐらいなら、国も宗教も、この世からなくしてしまえばいい。
 「愛国心」とか「信心深い」とか、基本的にずれている(笑)
 「権威」付けを盲目的に信じる人が多い。実質的な価値がないものにまで。
 何の価値もない、つまらない「権威」に、盲目的に騙されているのは、今でもオレオレ詐欺に騙されてる人と、何も変わらない。
 全然、詐欺に引っかかっている人を笑えない、同じくらい簡単に騙されているから(笑)

4.経済成長と不平等
「資本主義の目的は、マーケットを中心とした経済成長であり、世界中のあらゆる地域を良くしようということではない。」

 20世紀は「マスの時代」であり、働く「すべての人」に「富を生み出す」価値があった。
 21世紀は「個」の時代となり、テクノロジーの発達によって、「小規模な、もっと言えば「個」の力で、圧倒的な経済的価値を生み出せる」時代となった。
 マスの時代は終わり、人類の大半(36億人)が生み出す「富」と、世界のトップ62人が保有する「個」の資産が「同額」となった。
*世界36億人の平均資産額が5万円に対し、トップ62人の平均資産額は3兆円。

5.命の「不平等」の誕生
 現代の最新医療では、「加齢」も「死」も、他の病気と同じ「技術的な問題」になりつつある。

 現状「人が死ぬ」のは、心臓の鼓動が止まったり(心肺停止)、血管が詰まったり、出血するからであって、これらはすべて技術的な問題に過ぎない。
 心臓でも、肺でも、どの臓器でも、何か問題が起きれば、自分の「IPS細胞」から、いくらでも新品の元気な臓器を作り出して、移植すればいい。

*老化の原因と考えられる「テロメアの短縮」を修復する酵素「テロメラーゼ」を活性化する方法が見つかれば、人は永遠に細胞分裂を繰り返すことができ、寿命がなくなる可能性が高い。
*長期の生存によって生じる「DNAの損傷」や「活性酸素から受けるダメージ」も、定期的に、自己幹細胞から生成した「新品」と取り替えてしまえばいい。

 「死」が「技術的な問題」になれば「解決可能」なことなので、ついに「お金さえあれば、死ななくて済む」時代、つまり「死とは、1つのオプションに過ぎない」時代を迎えつつある。
 これは、人であれば、万人に平等であったはずの「死」を、「不平等」なものにする。
 農業革命以降に生じた「地位の不平等」が、医療革命によって、今度は「貧者は(これまでどおりに)死ぬ」が「裕福な者は生き続ける」という「命の不平等」を生み出す。

6.超人に代わる未来
「人間の進化、人間の次に来る生物は何か」と考えれば「バイオニック・コンピュータによるサイボーグ超人である可能性が高い。」

 最近よく「シンギュラリティに対する不安、心配、恐怖」が指摘されるが、それは「人間だけが、人工知能から取り残される」と考えるから、「人間がマシンに支配されるのでは」という話になってしまう。
 そうではなく、自分の脳と人工知能を合体させ、人間とマシンが一体となった「新しい生命体」に、人間そのものをマシンと一緒に「進化」させればいい。
 人類に、AIの力をも取り込み、脳(能力)を異次元なほど高度に、拡張・進化できた時、新生命体が誕生する。
 そうなった時、進化した新生命体が「永遠に飛び続けられるエネルギー源を持つ宇宙船」を開発し、不死となって、全宇宙へ冒険していく時代が来るのだろう。
 たとえ何億光年かかろうとも、関係なくなるのだから。

*「食料」とはすべて、窒素、炭素、酸素、水素で構成される物質であるため、それらの組合せで、いくらでも合成できる。
 これらの物質を、宇宙空間に漂う惑星などから入手・保管できるしくみがあれば、新生命体が必要とする栄養分も、何億年でも不自由しない。

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『NHKスペシャル マネー・ワールド 資本主義の未来 第3集』について [Essey]

『NHKスペシャル マネー・ワールド 資本主義の未来
 第3集 巨大格差 その果てに』について

 番組を観ながら、「自分になりに気づいたこと」をまとめてみました。

 すでに観終わった方向けの思い切り踏み込んだ内容なので、まだ観ていない方はご注意ください。

*「もう観た方を対象に」ということで、番組自体の内容は省略します。

*あくまで個人的な「気づき」ですので、番組内では語られていないこと、番組での解釈とは違う場合があります。

*そして、ここに書いたことが、自分と違うからって反論しないでくださいね(笑)
(人それぞれ受け取り方がありますし、何も「人と同じ考えにしなければいけない」わけではないですので(笑))

<1>
 シアトルの決済代行会社『グラビティ・ペイメンツ』のダン・プライスCEOは、全社員の最低年収を7万ドル(約830万円)に引き上げた。

 それまでの全社員の平均年収は、4万8000ドル(約576万円)であり、自分の報酬は、自ら、それまでの10分の1以下にあたる「社員と同じ」7万ドルまで引き下げた。

 この判断のベースとなったのは、「人は、年収が7万5000ドルに達するまで、収入の増加に比例して、幸福度も増加していくが、7万5000ドルを超えると、幸福度は上がらない」という、ダニエル・カーネマン氏(2002年ノーベル経済学賞受賞)とアンガス・ディートン氏(2015年ノーベル経済学賞受賞)が共同執筆した論文による。

 「国家」が不要となる今、人々は「より優れた経営者のもとに集まる」ようになっていくだろう。

 国家よりも、優れた統治能力のある企業が「国家を超えていく時代」の始まり。

<2>
 「富の格差」をなくそうとした「社会主義・共産主義」は、結局は「各自の努力の差を生まない社会」と同義になり、人々からやる気を失わせ、崩壊した。

 金融資本主義は「実体経済を独占した者たち」がさらに「仮想経済」で(実体を超えて)巨額を手中にし、巨大化し過ぎた「巨大資本所有者たち」が自分たちに有利になる社会への変更を求め、「再選だけが目的の政治家たち」を動かし、巨大資本のための優遇体制が構築されていった。

 「古き良き時代」においては、国家の力が企業よりも強かったので、巨大資本に対する応分の税負担が行われ、低所得者への所得再配分によって、中流階層が増加し、経済活動に活力が生まれていた。

 今や、国家と企業の力が逆転し、現在の政治体制では、今後も「富の格差」は拡大し続け、人々からやる気を失わせ(「働くだけ無駄」という諦め、真面目に働いても稼げないワーキングプア状態)、崩壊していくほかはない。

 もはや、遅かれ早かれ、国家に見切りをつけ、新時代の「企業統治体制」に向かわざるを得ない時代となった。

<3>
 「共有型経済(シェアリングエコノミー)」の中に、完全にお互いに「無償で貸し合う」形態も登場してきた。

 オランダアムステルダムでは、日用品を無料で貸し合うコミュニティが形成され、経済活動規模は、10億ユーロ相当になっている。

 このようなコミュニティの形成は、一見、良さそうに見えるが(表層的には理想的なようにも思えるが)、これまでの歴史のとおり、同じく、結局は「まったく富の移転を伴わない」ので、(無償でいくらでも借りられるのに、一体何のために努力する必要があるのかという根源的な)人々からやる気を失わせ、遅かれ早かれ、崩壊するほかないだろう。

 よって、シェアリングエコノミーには、相応の「対価」が伴う必要がある。

<まとめ>

 この番組を観ていてわかったこと、「新たな気づきを得られた」こと ↓

『これからの時代は、今まで存在すらしていなかった、人類にとってのまったく新しい社会「企業統治(無国家)資本主義の時代」へ変革されていくだろう。』
by Virai

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